台湾の仏教講座に潜入したけど、期待はずれだった話|台湾留学雑記

今回は、全く有益でない私の留学雑記です。

仏教徒のベトナム人に誘われて行った台湾仏教の講座が、期待はずれでがっかりだったので、その日の出来事を書き記したいと思います。

仏教講座に行くことになった経緯

今通っている師範大学の語学センターに、仏教徒おばはんベトナム人のクラスメートがいるのですが、その人が「あなたの家の近くに私がよく遊びに行っている仏教センターがあるから、今度一緒に土曜日の講座に行ってみるか? 老人がこぞって話しかけてくれるから、中国語と台湾語の練習にもなるし。」と誘ってきたので、まあノリで行くことにしました。

私の最初のイメージは、日本みたいなあんな木造だてのお寺だとは思いませんが、何となくキラキラしたお寺か廟みたいなところに連れて行かれるんやろうなーといった感じでした。

実際行ってみて…

え、なに?ビルの5階?会議室?

完全に立派なお寺や廟を想像して行ったのですが、連れて行かれたのはなんとおんぼろビルの5階。

エレベーターに乗って、ドアが開くと目の前に現れたのがこちら。

あ、想像と違う… なんか、え、新興宗教すか…?

で、クラスメートのおばはんベトナム人が「こちら私の新しいクラスメートでーす」と受付のおばさんたちに紹介。

私は自己紹介をして、中に通してもらったのですが、役場のボロい会議室みたいなところなんです。その部屋の前方には金色のギラギラな仏教のなんか祭壇か仏壇か知りませんけど、そういうのがあって。それがこちらの写真です。

台湾4大仏教の1つ「仏光山(佛光山)」の支部らしく、高雄にある総本山は下の写真の通りご立派です。

高尾にある総本山

靴を脱いで上がると、座布団みたいなのが配列されてまして、おばはんベトナム人が「さ、私に習って今からやるのをやりたまえ」と言い、手を合わせ、おでこの前に持っていき、次お腹に持っていき、そしてしゃがんで腕と頭を座布団につけて、また立ち上がってという動作を繰り返し始めました。

私は素直にそれに従って何度かやりました。

手を合わせるのは何の躊躇いもなくできるのですが、頭を地べた(座布団)につける行為がなんか屈辱的でした。

そこは、観音菩薩様を祀っている?みたいで、敬意を表すためにこういうことをしているんだとは思うのですが、会議室なので全然雰囲気出てませんし、ありがたみも何にも感じれないのに土下座をするっていうのがちょっと…って感じでした。

で、お経の本を渡されて、座布団の上にあぐらをかいて、読経が始まりました。大体がおばあちゃん達で、どういうランクの人か知りませんけどそのうち半分くらいの人は、黒色のサラサラ衣装に茶色の斜めがけのやつを着ていて、雰囲気出ていました。私は私服で、おばはんベトナム人はベトナムの宗派の自前の服でした。青のアースカラーみたいな。

団体のFacebookからお借りした写真です。私が行った時もこんな感じでした。

2時間くらい本を目で追いながら、ほおほお、中国語でも「南無」は「ナモ」と発音するんやーとか興味深く聞いていました。

読経の後半になると、お坊さんを先頭に、一列になって会議室をぐるぐる回り始めました。私もちゃんと回りましたよ。

なんてたって会議室ですから、ありがたみがちょっとも感じられないんです。

20分くらいぐるぐるして、また自分の座布団に戻ると、今度は膝立ちでお経を読み始めました。15分くらいでした。腰も膝も痛くなって苦痛でした。

そして最後は、最初にやった手を合わせて土下座する行為をお経を読みながら繰り返すというターンになりました。これも15分くらいやりましたかね、立ったり土下座したりするのも大変じゃないですか。ヘトヘトになりました。

お経の後は、お坊さんのありがたい話

と思いきやですね、これもちょっと違ったんです。

日本のお坊さんって、法事とかの最後にありがたいお話を優しいお顔と口調でしますよね。

ここのお坊さんは全然そんな感じではなくて、「〜〜〜〜〜、でしょ?ね?」、「いや、そいうことじゃなくて」みたいな感じでめちゃくちゃフランクに話していて、全然ありがたさを感じないんですよコレも。

終いには、前日日本の安倍総理が暗殺されたニュースに触れ、「あれね、私聞いたんやけどね、日本の若者は全然悲しくも何ともないらしいわ。それってどういうことかわかる?仏教でいうところのね、◯◯なんだわ。」と言ったんです。

○◯の部分が聞き取れなかったんですが、私的にはさすがに何ともないことはないわけですよ。安倍さんを特に支持してたわけではありませんが、小学生の頃からテレビで見てきた日本のリーダーがあんな形で殺されて、何も思わないわけないじゃないですか。

飛んだババア坊主だな!と思いました。情報源提示せえよ!

ん、ババアってことは、坊主じゃなくて、尼さん???そこら辺は分からないので見逃してください。

お供え物が面白い

日本だとお仏飯とか言う名前でご飯がお供えされてたりする場合が多いと思うのですが、台湾はちょっと、いやだいぶ違いまして……

パイナップルやドラゴンフルーツといった南国の果物がお供えされていたんです。

これがドラゴンフルーツです。中国語では「火龍果huǒlóngguǒ」と言います。

器というか台というか、果物を載せるものは金色の、それこそお仏飯を載せるやつの何倍もの大きさのもので、

それにパイナップルが縦にドスーンと置いてありました。

ドラゴンフルーツは7個くらいが器用に盛られていました。

お仏壇?教壇?祭壇?が全部金色でギラギラに装飾されているのに加え、お供え物の果物がカラフルで、お経を読んでる時に(日本とのギャップに驚嘆して)笑いを堪えるのに必死でした。別にそんな面白くないんですけど、その時は面白かったんです。はい。

帰るときに貰えた黒胡麻マン

帰るときには、黒胡麻マンをもらいました。

今回貰ったのは、肉まん型の、中身はすり潰した甘い黒胡麻のマントウでした。新米の日本人がやってきたということで、尼さんが私には2つくれました。

家に帰って早速蒸して食べたのですが、全然黒胡麻が美味しくないので、中身は外して、蜂蜜をかけて食べましたとさ。

おしまい。

最後に|ちっともありがたくねえなあ

今回は、台湾の仏教講座に潜入したわけですが、もう二度と行かなくていいです。はい。

会議室でやっている感じが新興宗教感満載で、ちっともありがたくないんですもん。

他に、ベトナム人の出家坊主お兄ちゃんの友達もいるので、今度はその友達に着いていって、もっとありがたそうなところに行ってみようかと思います。

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この記事を書いた人

阿成のアバター 阿成 台湾小路 代表

日本の大学に在籍しながら、台湾に語学留学中。
台湾華語と台湾地域研究の勉強をしています。

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